nakamurk’s diary

日々思うことは残していきます。しっかり生きます。

映画「あん」(2019/03/02、Gyao!にて)

季節はすっかり春。陽気にほだされて、と言うか度重なる残業により疲弊した肉体が欲する睡眠をしっかりとった土曜日の朝…と言うかもうお昼(笑)。最近のGyao!さんのチョイスには感服です。ありがとうございます^_^。2時間ものですが、ぜひ見ていただきたい映画ですね!

みんなで話し合って

桜が好きだった、と言うことを周りのみんなが知っていて、それが本人の意向だと思うと決めて、そしてそれをしてあげる。本人はもういないのだけど、本人のことを思ってやってあげると言うのは感慨深いものがあります。それはもしかしたら残された人のエゴかもしれないけど、たとえそうだとしても、そう言う行為自体に意味があるのだと思います。これまでの人生で何人か別れは経験していますが、その人が何を思っていたのか、私は理解していたのだろうか。そして数えで30になって、これからは出会いの数だけ別れも増えると思うと、自分以外の誰かのことをしっかりと理解していきたい。と言うのか、しっかりと理解したい人を決めて、深く考えたい。

美味しかったら笑うのよ

悲しくて、泣きたければ泣けば良いと思う。けれども、美味しければ笑いたい。タイトルにもある「あん」、小豆を炊いて甘く煮付ける、あの美味しい食べ物。今ではいつでもどこでも、何ならコンビニに行ったって手に入る世の中です。と言うのか、私はその時代しか知らないのだけれども。。本当は手間暇かけて出来上がるものなのですよね。前日から水に浸して、日が出る前から仕込みをして、そして炊き上げて、焦げないように、それでいて丁寧に混ぜる。そうして出来上がる餡子は美味しいに決まっている。一斗缶に入った業者のものは無難かもしれないけど、だからこそ「ありがたく」はない。そう言うものを食べていきたい。

人間味について

人の口に戸は立てられない、そんな事を理解できる映画でした。そして配役がまた良いと感じました。どこか影のあるどら焼き屋さんの店長。春のどら焼きにそれとなく入っている桜の花びらに世間の風潮に乗っかって「異物混入」と表現する女子中学生。素朴だけれども未知に立ち向かう力のある女子中学生。そして樹木希林さんの演じる店長とは違った影のある女性。浅田美代子さんの演じるこの道を選ぶことは前世から決まっていたのだと言わんばかりの女性。水野美紀さんの演じる映画では2回くらいしか出てこない主人公の女子中学生の母親から感じる間に合わせの対応。

近所の梅の木、桜はもうすぐそこでしょうか。