nakamurk’s diary

日々思うことは残していきます。しっかり生きます。

書評「「1日30秒」でできる新しい自分の作り方」

最近は多読しています。少し前は何か正体のわからないものに不安を感じていましたが、メンタルトレーニング系の本を読むことで、解消に向かっている気がしています。今回ご紹介するのは「「1日30秒」でできる新しい自分の作り方」です。元オリンピックメダリストである著者でも、私と同じように悩むんだなと、親近感がわいたように思いました。

感想

P.24 そうなりたいと自分で決めているから

自分自身でネガティブな自分になることを望んでいるという、いきなり頭を殴られたような感覚になりました。思い当たる節だらけです。「人(特に女性)と話すのが苦手」「○○はできるけど、××はできない」といわけばかりしてきました。しかしながら、自分自身をブレーキする必要もなければ、先に言い訳を作って、行動しないことにあまり意味がないことに気が付きました。今の自分を客観的に見ることができる能力は必要ですが、まずはその自分らしさを認めてあげて、そして前向きに「こうなりたい」という目標を持てばよいのだなと思いました。

P.25 心の4つのサイクルとは

刺激に対して、感情や身体的な反応をすると思っていました。しかし、その間には「刺激に対する評価」と「評価からくる感情と身体に対する反応」があるとのことでした。刺激に対してどのように受け止めるかは評価で決まるとのこと。この部分を読んだときに、私は「反射」という単語が頭に浮かびました。深層心理的と言うのか、自分の意識しないところで反応が決まっている=反射的に物事をとらえていると。しかしながら「自分の考え方次第」で評価の部分は変えられるということが分かり、その力であるコーピング(coping=対処する)は重要だなと感じました。

P.43 【評価がゆがむとどうなるか?】

ネガティブな人はどのように上述の評価について考えているのかを図示されています。通常の人が行う評価は「叱られると悲しい」や「失敗するとショック」「期待されると張り切れる」など『原因と結果』という形式で書かれているのに対して、評価がゆがむと単に「嫌われる」「叱られる」となっていたり、「自分は」最低な人間というような『結果』の部分しか書かれていませんでした。それでは、どのような刺激が来ても、それを原因としてどのような場合にも同じ『結果』となるようでした。そんなことでは、ネガティブになりますね。文字にしてみるとなんだか腑に落ちました。

P.52 「コーピングの観点からの対処で言うと、別に強火になってもいいのです。」

著者は感情のコントロールをガスコンロで例えるようです。次の文章を読んでなんだか救われた気持ちがしました。

怒りたければ怒ってもいい。しかし、後で取り返しのつかないことにまで事態を悪化させることは、結局本人が損害をこうむることになるので、コーピングが必要なのです。

これまでの私は、評価の部分を意識できていなかったので、事態を悪化させるまで現状を認識していませんでしたし、事態が悪化してからでないと反省をしてきませんでした。激しく同意します。例えば感情を隠すのではストレスが溜まりますし、怒りたければ怒ればよいと、でも、それが自分のためになるのか、あるいは目標を達成するために必要なのか、逆に邪魔をしていないかと冷静に考えなければならないなと感じました。あるいは、反応をする前委に俯瞰して物事を見られるかが大切なのだと思いました。これまでの、目の前の現象に対して闇雲に対応してきたことに反省します…。

P.68 セルフトークとは?

電車に乗っていて、きれいな人がいて、声をかけるようなことはしないことについて、自分なんかが声をかける何て、と自分に言い聞かせて、声をかけないことを選択していましたね。とは言うものの、今後も声をかける勇気が持てるかは疑問ですが(笑)。しかしながら、どれだけ素敵な人に見えたとしても、無意識的にその後の対応が決まっていたのでは、彼女なんてできるわけがないのです。学生時代であれば、部活の勧誘など目標や目的を明確にしていれば声をかけたのです。ということは、明確な目標があれば私もナンパできる!?下心がにょきっと出ないようにしなければ!何気ない行動にも、おそらくはちっちゃいおっさんの声が頭に響いているんだろう。この声に気が付けるようにならないとな。。。

P.81 (笑ったところ)

この本を読んでいて一番笑ったところ、と言うか電車で噴出してしまった表現をご紹介します。

「他人の気持ちは変えられないので、それを変えようとすることは非現実的であり、無駄な努力である。」

特に最後の「無駄な努力である」にはインパクトがありました。この言葉はいろんなところで耳にしていましたが、心のどこかで他人は変えられない、「でも」何かできるのではないか、とどこか思うところがありまして、特に仕事などではその傾向が強いですがね。

p.116 理想のイメージを強化する

三つの願いを言え…、と言われても一つも出てこないですね。嫌な大人になったものです。仕事に趣味に家庭に、それぞれ目標、ではなく理想というか夢を持ちたいですね!まあ家庭と言っても現状は一人世帯ですが(笑)。そんなことを思う木曜日の朝。こんなところで切り上げます。

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約36文字x14行x179ページの書籍です。2019年9月8日から読み始めて、全部で3時間程度で読めました。